発行にあたって

ChatGPTの登場から早1年。生成AIの進化によって、私たちの生活、ビジネスは大きな変革期を迎えています。
早々にAI利用に関するガイドラインや声明を発表する企業や大学も相次ぎ、技術の進歩に合わせていかに社内の体制構築を行うかは、今後、とても重要な経営テーマになると感じています。
つい1年前にはなかったものが自分たちの仕事を大きく変える。このような変革がこの後もどんどん起こっていくとすれば、状況を素早く把握して、理解した上で必要か不要か、必要であればどのような体制、ルールで活用していけばいいのかを変化を恐れず柔軟に受け入れる姿勢が必要だと思い
ます。

IT-Report 2023 Winterでは、生成AIなど技術の進歩に伴いますます配慮が必要になっているパーソナルデータと、さらにはデータの利活用が高度化するに当たり、より効果的かつ安全に取り扱うためのヒントとして、「プライバシーガバナンス」の観点から高度化するデータの利活用に対してどう向き合うかについて特集を組みました。

また、データ流通の国際的な取組みとして、「グローバルCBPR」や「DFFT」に関する調査レポートのほか、今年4月に25周年を迎えたプライバシーマークの表彰式の模様等も収録しています。本誌掲載の内容は、JIPDECのWebサイトでも公開中です。資料の引用・転載等をご希望の方はぜひお問い合わせください。皆さまの日々の業務対応、改善の一助になれば幸いです。