2023.09.05
イベント
レポート掲載
個人情報のクラウド保管 実務における対応ポイント
本イベントの講演レポートを公開しています。
- クラウドを利用する際に遵守すべき個人情報保護法のルール(木村 一輝氏)
- クラウドサービスと個人情報保護の実務(笹沼 穣氏)
- CBPR認証とクラウド利用でデータ越境移転に省力対応(甘利 友朗氏)
- データ越境移転ークラウドサービスのユーザー・プロバイダー双方からの視点(フィリップ・アームストロング氏)
コロナ禍でこれまで以上に幅広い企業のクラウドサービス利用が急速に進んでいます。
しかし、特にコロナをきっかけとしたクラウド移行では、対処療法的に導入されたケースも多く見られるため、改正個人情報保護法の、特にクラウドサービス利用時のデータ越境移転に関する考え方に混乱が生じたり、実際の利用時に設定ミスによる個人情報漏えい事故等が多発しています。
本セミナーでは、今後さらにクラウド利用の拡大が想定される中で、今一度、実務の中で整理が必要なポイントを法律面、実務面双方から解説いただき企業の適切なクラウド利用支援につなげてまいります。
なお、本セミナー(資料)は、プライバシーマークの構築運用指針を解説するものではありません。
開催要領
一般財団法人日本情報経済社会推進協会[JIPDEC]
2023年9月5日(火) 15:00~17:00
Zoomビデオウェビナー
※参加申込完了後、フォームの自動返信メールで参加方法をご連絡します。
※自動返信メールが到着しない場合は、セミナー事務局までお問い合わせください。
※ご利用の環境によりご参加いただけない場合がありますことをご了承ください。
無料
3,000名(事前登録制)
※応募多数のため定員を3,000名に変更しました。定員に達し次第、締め切りとなります。
■■■ウェビナー参加時に表示される「レコーディングに関する同意画面」について■■■
本ウェビナーはZoomミーティングのビデオウェビナー機能を使用するため、視聴者の方のビデオ・音声がレコーディングされることはございません。
本ウェビナーでレコーディングされる内容は、講師および司会の映像・音声ならびに共有画面となります(JIPDECが講演レポート作成のため)。
ただし、レコーディング機能とは別に、すでにZoomアプリに名・姓を入力されている場合、Q&Aの際に匿名での質問を選択されないと、名・姓記入内容とご登録時のメールアドレスが紐づいた形で記録されます。
プログラム
プログラムの内容および講師は、一部変更の可能性がございます。あらかじめご了承ください。
クラウドを利用する際に遵守すべき個人情報保護法のルール
「クラウドのデータには自社しかアクセスできないから個人情報保護法上は特別の対応は不要だ」と安易に考えることはできません。個人情報の利用・保管等にあたって、外国事業者のクラウドを利用する場合や国内事業者のクラウドであってもサーバが外国に所在する場合に遵守すべき個人情報保護法のルールを中心にご説明します。
個人情報保護委員会事務局
参事官補佐 木村 一輝氏
クラウドサービスと個人情報保護の実務
クラウドサービスは既に公的機関及び民間企業における導入が進んでいます。クラウド導入のメリットはコスト最適化だけでなく、組織のDXの進展や、高度のセキュリティの実現につながります。そして、クラウド導入に伴う個人情報保護を巡る課題は、データ解析サービスや生成AIなどの最新技術の導入が進む中で多様化してきています。
今回は、日々個人情報保護を含む様々な課題に取り組むAWSの法務部および公共政策部のメンバーが、クラウドと個人情報保護の実務と今後の展望について解説します。
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社
公共政策部 シニアマネージャー 矢野 敏樹氏
公共部 法務統括 笹沼 穣氏
クラウドサービス利用企業の取組み
CBPR認証とクラウド利用でデータ越境移転に省力対応
中小規模の企業が限られた人員・予算の中で、効果的かつ効率的にデータ越境移転の対応を行うには、どうすればよいか?越境ECを事例に、CBPR(Cross Border Privacy Rules/APEC越境プライバシールールシステム)認証取得のメリットと、クラウドサービス活用のポイントを中心に、自社の取り組みをご紹介します。
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社
リスク管理室 室長 甘利 友朗氏
クラウドサービス利用企業の取組み
データ越境移転 - クラウドサービスのユーザー・プロバイダー双方からの視点
2022年4月に施行された改正個人情報保護法は、データの越境移転におけるルール規制を複雑にしました。これらのルールは「信頼するが検証」するプライバシー動向を反映しています。本講演では、クラウドサービスのユーザー・プロバイダー双方の経験を有する我々当社が、社内及び顧客の双方のコンプライアンスに対する当社のアプローチにどのような影響を及ぼしたかを解説します。具体的には、継続的に実施するシステム又は認証された枠組、さらに開示要件を満たすために必要なソリューションを企業が確実に運用できるためのステップ等をご紹介します。
株式会社セールスフォース・ジャパン プライバシーリーガル チーフプライバシーオフィサー
フィリップ・アームストロング氏
ディスカッション
クラウド利用における個人情報保管の論点を整理する
クラウド利用企業が対応に苦慮している点やその対応等について、規制、サービス提供/利用それぞれの立場からお話いただきます。
パネリスト
個人情報保護委員会事務局 参事官補佐 木村 一輝氏
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 笹沼 穣氏 矢野 敏樹氏
インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 甘利 友朗氏
株式会社セールスフォース・ジャパン フィリップ・アームストロング氏
モデレータ
JIPDEC 認定個人情報保護団体事務局 事務局長 奥原 早苗
講師プロフィール
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個人情報保護委員会事務局 参事官補佐
木村 一輝氏
2015年弁護士登録(68期)
丸の内総合法律事務所入所、2022年1月より個人情報保護委員会事務局参事官補佐(任期付公務員)として勤務。 -
アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 公共政策部 シニアマネージャー
矢野 敏樹氏
1997年弁護士登録。 法律事務所、米ニューヨーク大学ロースクール留学(著作権情報センターCRIC在外研究員)、外務省(知的財産室)及びグーグルアジア太平洋地域公共政策部カウンセルなどを経て、19年より現職。
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アマゾンウェブサービスジャパン合同会社 公共部 法務統括
笹沼 穣氏
外国法事務弁護士。米国ニュージャージ州・ニューヨーク州弁護士。 ニュージャージー州裁判所、米系法律事務所での勤務を経て、2016年にアマゾンに入社しアマゾンウェブサービスを担当。 現在はアマゾンウェブサービスジャパン公共部門の法務統括。
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インタセクト・コミュニケーションズ株式会社 リスク管理室 室長
甘利 友朗氏
通信事業者にてエンジニアリング、個人情報保護業務に従事。 ソフトバンク株式会社(現:ソフトバンクグループ株式会社)にてグループ情報セキュリティマネジメントに従事。 株式会社ドワンゴにてリスクマネジメント、グループ内部統制に従事。 現在、インタセクトにてリスクマネジメント、経営企画、DX推進プロジェクト、大阪大学 健康情報工学共同研究講座 研究員、等に従事。 東北大学内 次世代放射光施設「ナノテラス」の名付け親。
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株式会社セールスフォース・ジャパン プライバシーリーガル チーフプライバシーオフィサー
フィリップ・アームストロング氏
ニューヨーク州、ワシントン州、オンタリオ州弁護士。Salesforce JAPAN Privacy Legal Teamのリーダーであると同時に、セールスフォース・ジャパンのチーフ・プライバシー・オフィサー(CPO)として、新しい法律の解釈やコンプライアンスをサポートするポリシーやプロセスの開発、政府関係との連携による法律の相互運用性の推進、商取引のサポートなど、地域全体のプライバシーに関する取り組みに従事している。