2018.07.13
イベント
第75回JIPDECセミナー「BMI研究の現在と展望」
講演録(要旨):本ページ プログラム内に掲載
ブレイン・マシン・インタフェース(BMI)の研究は、脳活動からのロボットアーム制御や、逆に脳に直接アクセスして正常な動作をさせることによるリハビリの可能性などにもつながっています。
2017年4月、米フェイスブックは頭に思い浮かべるだけで相手に意思を伝えるコンピューター技術の開発を進めていることを明らかにしました。
わが国では、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)と大阪大学が共同で運営する脳情報通信融合研究センター(Center for Information and Natural Networks;CiNet)で先進的な研究が行われています。
今回のセミナーでは、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)脳情報通信融合研究センター 脳情報通信融合研究室 室長 鈴木 隆文様、脳情報工学研究室 室長 成瀬 康様をお迎えし、BMI研究の現状と展望についてお話しいただきます。
開催概要
主催 | 一般財団法人日本情報経済社会推進協会(JIPDEC) |
日時 | 2018年8月28日(火)14:00-16:30(受付開始13:30) |
場所 | 六本木ファーストビル 1F JIPDEC会議室(東京都港区六本木1-9-9) |
定員 | 70名(定員になり次第受付は締め切らせていただきます。) |
参加費 | 次世代電子情報利活用推進フォーラム会員企業の方: 無料 一般: 5,400円(消費税400円込) (当日会場にて現金でのお支払いをお願いいたします。 領収書、受講証が必要な場合は、お申し込み時に 備考欄にその旨お書き添え下さい。) 会員企業の方はどなたでも無料でご参加いただけます。 |
お申し込み | 本イベントは終了しました |
プログラム
13:30 受付開始
14:00-15:15 脳波研究の最新動向
(質疑応答を含む)国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
脳情報通信融合研究センター
脳情報工学研究室 室長
成瀬 康 氏
【概要】
近年、BMI技術といった脳情報通信技術が急速に進歩しています。しかし、現状ではこの脳情報通信技術は多くの場合、実験室内、もしくは、特定の病院内といった限られた環境でしか使うことが出来ません。
私は、この脳情報通信技術をどのような環境でも使えるように進歩させることで国民のquality of lifeの向上を目指しています。
具体的には、
1. 一般的な環境でも簡易に脳活動計測ができる脳波計の開発
2. 脳波を利用したアプリケーションの開発
を行っています。
本セミナーでは、これらの技術開発の最新動向についてお話します。
近年、BMI技術といった脳情報通信技術が急速に進歩しています。しかし、現状ではこの脳情報通信技術は多くの場合、実験室内、もしくは、特定の病院内といった限られた環境でしか使うことが出来ません。
私は、この脳情報通信技術をどのような環境でも使えるように進歩させることで国民のquality of lifeの向上を目指しています。
具体的には、
1. 一般的な環境でも簡易に脳活動計測ができる脳波計の開発
2. 脳波を利用したアプリケーションの開発
を行っています。
本セミナーでは、これらの技術開発の最新動向についてお話します。
15:15-16:30 BMI研究の最新動向
(質疑応答を含む)国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)
脳情報通信融合研究センター
脳情報通信融合研究室 室長
鈴木 隆文 氏
【概要】
近年、臨床応用を目指したブレインマシンインタフェース(BMI)の研究が進んでいますが、その際に運動意図などを推定するために利用する神経信号として注目されているのが、皮質脳波 (Electrocorticogram: ECoG)と呼ばれる、脳の表面に直接置いた電極で計測された脳波です。
これは、針状の電極を脳に刺入して得られるスパイク信号よりも情報量は少ないものの侵襲度が低く長期安定計測が可能であること、逆に頭皮上で計測される通常の脳波よりも侵襲度は高いものの得られる情報量が多いこと、などが特徴として挙げられます。
今回の講演では、
1. 国内外のBMI研究の現状
2. 我々が大阪大学脳神経外科のグループと連携して開発中のBMIシステム
3. BMIをさらに発展させるための基盤技術(多点神経電極他)
4. BMIシステムと接続した脳におきる適応的変化などの神経科学的課題
について紹介します。
近年、臨床応用を目指したブレインマシンインタフェース(BMI)の研究が進んでいますが、その際に運動意図などを推定するために利用する神経信号として注目されているのが、皮質脳波 (Electrocorticogram: ECoG)と呼ばれる、脳の表面に直接置いた電極で計測された脳波です。
これは、針状の電極を脳に刺入して得られるスパイク信号よりも情報量は少ないものの侵襲度が低く長期安定計測が可能であること、逆に頭皮上で計測される通常の脳波よりも侵襲度は高いものの得られる情報量が多いこと、などが特徴として挙げられます。
今回の講演では、
1. 国内外のBMI研究の現状
2. 我々が大阪大学脳神経外科のグループと連携して開発中のBMIシステム
3. BMIをさらに発展させるための基盤技術(多点神経電極他)
4. BMIシステムと接続した脳におきる適応的変化などの神経科学的課題
について紹介します。