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ISO 31700:2023

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ISO 31700:2023

ISO 31700:2023 Consumer protection — Privacy by design for consumer goods and services(消費者保護-消費財およびサービスのプライバシー・バイ・デザイン)

消費者向け製品やサービスにおいて、設計・開発及びその他のライフサイクル全体を通して、プライバシーを保護するための要求事項をまとめた国際規格。
プライバシー・バイ・デザインは、もともとカナダのオンタリオ州のアン・カブキアン博士が提唱した概念で、消費者に過度な負担をかけることなく、適切なレベルでプライバシーが保護されるよう、消費者本位のプライバシーの管理策や設定が、製品にデフォルトで備わっていることを意味している。ISO(国際標準化機構)において,ISO/COPOLCO(消費者政策委員会)の提案により、2018 年に新規のプロジェクト委員会(ISO/PC317 Consumer protection: privacy by design for consumer goods and services)が設置されて規格開発が進められ、2023年に発行された。
この規格が策定された当時は、ホームデバイスとしてインターネットにつながる機器が増えてきた時期で、消費者のプライバシー侵害を未然に防ぐには、製品やサービスに予めプライバシー保護の仕組みを導入することが重要となる。
この規格は、Part 1: High-level requirements(第1部:高レベルの要件)とPart 2: Use cases(第2部:ユースケース)で構成されている。